4日間だけ好きと言って 夢のような横浜
その夜彼女の電話の声はとても落ち着いていた。
これはお兄さんにも失礼なことだから
会うのはやめよ?
この答えは、きっと僕と分かっていた。
いつか別れなきゃいけない
分かっていたけど、あまりに早すぎて、唐突で。
だけど、彼女の人生を考えたら僕はここらへんで身をひかないといけないのかなとも思った。
"でも、明日は会う"
耳を疑ったが、
あえて平常心を装った。
次の日彼女の職場まで迎えにいき、2人で反対方向の電車に乗った。
19時に現地につき、
最近発売された超グラコロを頼んだ。
小雨が降る中、ホテルにたどり着きチェックインを済ませた。
シャワーを浴びた僕らは寝る時間を惜しんだ。
たくさん抱きしめて、たくさんキスをした。
お互いもうこれが最後の夜だとわかっていたから。
結局ほとんど寝ずに過ごした。
次の日は風が少し吹いていたが、ポカポカしている太陽の下、フェリーに乗った。
芝生に座り、色んな話をした。
このまま、この時間が止まればいいのに。
彼女を家に送る途中、バスまで時間があったから
寒いから、ということを理由にカラオケに行った。
ほんとにほんとに最後の時間だった。
僕はなんてことをしてしまったんだ。
彼女を離したくない。